お世話になっております。中野製作所スタッフです。
5月9日から6月29日より外部機関主催の初級ゴム技術研修会を
受講させて頂くこととなりました。
本コラムにて受講記録を掲載させていただきます。
#1では第一回目~第三回目までの講義内容について記述いたします。
第一回目 5月9日受講科目:原料ゴム
複数の原子が分子鎖を形成する高分子の特徴について
また、天然ゴムを代表する原料ゴムの特徴について講義いただきました。
各原料ゴムの違いが構造式のどこの影響を受けて発生しているか
ゴム構造式の解説からゴム配合の難しさを理論的に理解できました。
第二回目 5月11日受講科目:配合剤(補強剤、充填剤)
ゴムの代表的な配合剤であるカーボンブラックならびに
シリカについて講義いただきました。
配合剤であるカーボンブラックやシリカも
工業製品としての製品毎の違いや成分のばらつきが存在し
配合後の特性に違いが出ることを理解しました。
混練り時間により電気抵抗が上がるという点より
配合の難しさを感じました。
これは練りが長くなるにつれカーボンの分散が進むため発生するとのことでした。
第三回目 5月13日受講科目:配合剤(有機薬品、その他)
様々な機能を付与するため配合に追加する薬剤について講義いただきました。
加硫を促進するもの、加硫を遅くし焼けを防ぐもの、
様々な特性を付与するもの、
とりあえず配合すれば理論値通りの数値が出るわけでなく
組み合わせによって効果が変動、
狙いの効果以外に背反も考えなければならないという点に
配合の難しさと、各社のノウハウがそこに生まれるのだと感じました。
以上、引き続き講義は継続いたします。
また次回も記録を記述したいと思います。
宜しくお願い致します。