ラベル コラム企画 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル コラム企画 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2024年4月3日水曜日

日常業務に向けたの改善メモ#1

 中野製作所スタッフです。


今回は「日常業務に向けた改善メモ」と題し、

私が普段業務を進める中で感じたビジネスを円滑にすすめるための

改善メモを記載したいと思います。


私自身ここに記すことで改善した心構えを忘れずに、

当たり前にできるよう努めていきたいと思います。


「報告」は要点を簡潔に伝える

業務中に話をするということは、お客様や上司・同僚に時間を割いていただいているということ。
特に誰かに何かを報告する際は出来るだけわかりやすく要点を手短に伝えるようしなければと思っています。
今回は要点を簡潔に「報告」することに着眼点を持って書いていきたいと思います。

「報告」5つの改善ポイント

  1. 事前に報告する時間が欲しいと伝える
  2. 話す内容の構成を考える
  3. 話す項目が何個あるのか伝える
  4. 想定質問に回答できるようにする
  5. エビデンス資料を揃える

この5つの改善ポイントについて説明します。


1.事前に報告する時間が欲しいと伝える

こちらが報告したい相手は業務の忙しい中、手を止めていただかなければいけません。
そうした中で話をする時間を頂戴するには事前に報告したい旨、ならびに報告に必要な時間がどの程度か伝えることが必要だと思います。

突発的に声をかけて話を進めることと比べて余裕も生まれ話を気持ちよく聞いていただけるのではないかと思います。


2.話す内容の構成を考える

「結論から話をするべき」とよく聞きますが、結論から話すのがなかなか難しい。。。
意識しないと説明ばかりになってしまい話がどんどん間延びしてしまったり、話が脱線してしまったりしてしまうと自己分析しています。

「結論・端的に・数字を交え具体的に」を意識し話すことで、相手に分かりやすく伝えられるのではないかと思います。


3.話す項目が何個あるのか伝える

相手にどの程度時間を割いていただけるか、話の優先順位を判断いただくためにも、まずは話す項目が何個あるか伝えることは大切だと思います。

また、話す項目が何個と伝えることも話の構成における結論の一つであり、どの結論よりも初めに伝えることが重要です。
これを考えることで効果的なコミュニケーションへと繋げられると思います。


4. 想定質問に回答できるようにする

その場で考えて回答できるものは良いですが、考えがまとまらない場合や自分だけでは回答できない質問が来ることは往々にして起こりえます。

ある程度の質問に対しては回答ができるよう、想定しておくことも大事だと考えます。
まだまだ想定が甘く回答に詰まることが多々あり、話す相手の時間を無駄に増やしてしまっていると自覚しています。
全ての質問に満点の回答は難しいですが、出てきた質問には答えられるよう何通りもの回答を準備できたらと思います。


5. エビデンス資料を揃える

報告をする側は準備が出来ますが、報告を聞く側は準備が出来ていない状態である場合がほとんどです。
聞いた内容が本当かどうか正しく判断していただくためには、エビデンスを見る必要があり、聞いている最中にエビデンスを用意するのは双方にとって余計に時間がかかってしまいます。
お願いしている立場なのですから、こちらが事前にエビデンスを揃え、聞く側がすぐに判断できる状況を準備し臨むべきだと思います。

「報告」は何より事前準備が大事

今回書いた5つのポイントは私が実業務の中で
指摘されたこと、失敗したこと、反省したことからまとめた内容です。

改めて具体的に整理することで、
要点を簡潔に伝えるためには下準備が一番大事だと再認識しました。

もしかしたら、
伝える側の私自身が一番内容を理解していなかったのかもしれません。。。

自分がしっかり内容を理解するためにも
下準備が必要なのだと思います。
準備は時間がかかりますが、
聞く側の拘束時間が短くなる、伝えたいことも円滑に伝わる、
お互いに気持ち良い業務を進められる、
こうした利点のため5つのポイントを意識して業務を進めていきたいと思います。


2023年8月30日水曜日

新規導入いたしました❕❕

こんにちは

毎日『暑い💦』しか言葉が出てこない........

中野製作所 スタッフです。


弊社では新しい機器を導入いたしました❗❗

今回は導入した機械を紹介します。

まずは『レーザーマーカー』です。 

対象物にレーザー光を照射し表面を酸化、剥離、発色などにより

状態を変化させ印字やマーキングする器械です。

金属、樹脂の表面に印字

金属の表面処理

フィルムの切り抜き、ハーフカット

樹脂の溶着

などなど

使用用途は多岐に亘ります。

例えばこんな感じにサクッと印字できちゃいます❗


メリットとしては

              ・小ロット、多品種に対応可能

              ・非接触加工

              ・細かい複雑加工が可能 

などが挙げられます。


そして『画像寸法測定器』です。

弊社では製品の寸法測定に

ノギス、投影機、シクネスゲージ、測長器を使用しています。

どうしても測定者によって測定値にバラツキがでたり、

測定自体が難しい箇所もでてきます。

この画像寸法測定器を使用すれば

              ・高精度な測定

              ・だれでもバラツキなく測定

              ・素早い測定で生産性向上

などのメリットがあります❗


弊社では新しい技術で幅広い製造・加工要求に

お答えできるよう常に成長し続けます。

そしてお客様のご要望に柔軟に対応

そしてご提案をいたします。

もしご興味がございましたらまずはお気軽にお問合せ下さい


下記URL内のお問合せフォームにて

ご連絡いただけると幸いです。

https://z103.secure.ne.jp/~z103041/contact/index.html




2023年1月17日火曜日

【中野製作所クイズ ~解答編~】

  お世話になっております。
中野製作所スタッフです。

前回行ったクイズ企画の正解発表を行います。
クイズは二問出題していました。
最後までお付き合いいただいた方は
もれなく中野製作所の一員に!!



それではまず第一問のおさらいから
弊社取り扱い技術のひとつセラミックラバーローラー、
その特徴はどれでしょう?

あ)摩擦係数が長期安定する。

い)摩耗量を低減することができる。

う)セラミック粒子がゴムからこぼれにくい。


どれも魅力的な選択肢ですよね・・・うーん😌



それでは第一問正解の発表です。
正解は あ)、い)、う)の全てです。
これらは弊社のセラミックラバーローラーの特徴となります。


解説

あ)摩擦係数が長期安定する。

セラミック粒子にはゴムローラーの摩擦係数を
維持する効果があります。
弊社の事例では一般的なローラーが10万枚程度で
ミスフィードを発生するような環境でも
セラミックローラーは30万枚を超えても
安定したフィード力を確保していました。
この効果によりセラミックラバーローラーを
採用した機器ではローラーのトラブルが減少し
メンテナンスの手間を軽減することにつながりました。

い)摩耗量を低減することができる。

高精度な搬送が必要とされるユニットや
重送防止ローラー(分離ローラー)などは
ローラーの摩耗によってトラブルが
生じることが多いと言われています。
この問題に対してもセラミック粒子を混ぜることで
摩耗量が少なくなるため性能の安定化や
ライフの延長に貢献します。
ライフが長くなれば当然交換も少なくなるので
セラミックラバーローラーは
エコなローラーと言うこともできます。

また「摩耗しにくくなるという特性を上手く活かすと
今までよりも硬度を落したローラーを使用できる。」
という考え方もあります。

う)セラミック粒子がゴムからこぼれにくい。

弊社が独自に開発した技術、
ゴム成形過程で混合したセラミック粒子と
ゴムが接着状態になるバインディング技術
を用いるとセラミック粒子をゴムにしっかりと
固着させることが出来ます。
実は単にゴムにセラミック粒子を混ぜるだけでは
セラミック粒子がポロポロとこぼれおちてしまい
せっかくの効果が得られません。
ゴムからこぼれなくするには
弊社のバインディング技術がポイントとなります。




つづいて第二問のおさらいです。
次のうちラジカロック技術採用実績があるのはどれでしょう?

あ)スポーツ用品

い)飲食品関連製品

う)医療介護用品


中野製作所はローラーが多いイメージですが
もしかしたらそれ以外も・・・




それでは第二問正解の発表です。
第二問の正解は あ)のスポーツ用品でした。
ランニングシューズの靴底の製造に採用されています。

あ)スポーツ用品
ラジカロックは大手シューズメーカーのランニングシューズの
上位モデルのアウトソール(接地面)として採用されており
その効果の高さから、世界トップレベルのマラソンランナーを始め
多くのアスリートに愛用される製品となりました。

ラジカロックのメリット1 : 軽量化
 ラジカロックにより薄い樹脂フィルムの上に小さなゴム製スタッドを
直に配置できるため軽量化を実現!

ラジカロックのメリット2 : グリップ力と耐摩耗性の向上
 従来のウレタン等のアウトソールに比べてゴムの優れたグリップ力や
耐摩耗性を生かした製品を開発することができるようになりました。

■ スポーツ用品以外の用途にもラジカロックをお勧めします ■ 

い)飲食品関連製品

ラジカロックのメリット3 : 接着剤を使わない人と環境に優しい技術

 ラジカロックは接着剤を使わずに
ゴムとプラスチックの複合材料を製造することができる
人と環境に優しい優れた技術です。
 各種パッキンや輸液ホースのジョイントなどに使用すれば
食品原料が接着剤の成分にさらされる機会を減らすことができます。

ラジカロックのメリット4 : 部品の分解洗浄の手間を軽減
 接着剤を使えない場所では複数部品をネジ等で固定することが多いですが
隙間に汚れがたまりやすく頻回の洗浄が必要になっていました。
ラジカロックなら隙間の無い複合部品を作ることができるので
分解洗浄の手間を軽減することができるようになります。

う)医療介護用品

ラジカロックのメリット5 : 接着剤を使わない人と環境に優しい技術

パッドの固定、グリップの耐久性の向上、可動部のパッキンの長寿命化など
ゴムの優れた物性とラジカロックの結合力を活かして
様々な改良を実現することが可能になると考えられています。

ラジカロックのメリット6 : シリコーンゴムの活用
 医療・介護関連の製品ではシリコーンゴムが多様されますが
シリコーンゴムは接着剤による接着が難しい材料として有名です。
 ラジカロックの技術を活用すればシリコーンゴムでも強固に結合でき
接着剤の有害成分の心配も解消できるため
医療用・介護用各種製品の部品開発への適用が期待されています。


以上、クイズの正解発表でした。
最後までお付き合いいただいた方
ありがとうございました。
今この瞬間から中野製作所の一員です。
おめでとうございます!


今後もクイズ企画を考えていきたいと思っております。
その際はまた最後まで是非ぜひお付き合いくださいませ。



2022年12月15日木曜日

【中野製作所クイズ ~問題編~】

 お世話になっております。
中野製作所スタッフです。

今回はクイズ企画を行います。
クイズはたったの二問、ぜひぜひご参加ください。
クイズに全問お付き合いいただいた方は
中野製作所の一員といっても過言ではないです!!



それでは・・・第一問🎓


弊社取り扱い技術のひとつセラミックラバーローラー、

その特徴はどれでしょう?


あ)摩擦係数が長期安定する。

い)摩耗量を低減することができる。

う)セラミック粒子がゴムからこぼれにくい。


どれも魅力的な選択肢ですよね・・・うーん😌



早いもので最終問題!第二問🎓


次のうちラジカロック技術採用実績があるのはどれでしょう?

あ)スポーツ用品

い)飲食品関連製品

う)医療介護用品


中野製作所はローラーが多いイメージですが
もしかしたらそれ以外も・・・



以上、クイズ終了です!!
お疲れさまでした。
皆さま問題は簡単でしたか?
気になる答えは・・・






次回の記事で発表させてくださいっ!
それではまた次回、宜しくお願いします💨



2022年6月29日水曜日

初級ゴム技術研修受講記録まとめ


お世話になっております。中野製作所スタッフです。
2022年5月9日から6月29日にて
外部機関主催の初級ゴム技術研修会を
受講させて頂きました。
コラム内に掲載した受講記録#1~8を以下にまとめます。









以上となります。

2ヶ月間の講義はどの講義も
ゴム技術者として貴重で重要な知識であり
体験と合わせて修得することができた研修でした。

ゴム技術者のスタートラインにやっと立てたと捉え
今後も幅広い知識・経験を得ていくよう精進いたします。

以上、宜しくお願い致します。

 

初級ゴム技術研修会 受講記録#8

    

お世話になっております。中野製作所スタッフです。
5月9日から6月29日より外部機関主催の初級ゴム技術研修会を
受講させて頂いております。
本コラムにて受講記録を掲載させていただきます。
#8では第二十二回目~第二十三回目の講義内容について記述いたします。


第二十二回目 6月27日受講科目:化学分析実習3回目

FT-IR(顕微鏡フーリエ変換赤外線分光光度計)、
DSC(示差走査熱量計)、
SEM-EDX(走査型電子顕微鏡-エネルギー分散型X線分光装置)、
EPMA(電子線マイクロアナライザー)
を用いた機器分析について
実際の分析作業を解説いただきながら作業を見学いたしました。

これらを用いることでゴム表面に現れた物質の特定、
加硫不足の有無、
オゾンクラックの状況などを調べることができます。

試験に必要な試料は薬さじ一杯にも満たない量で測定されてました。
機械の精度が高いことはさることながら
不要分を除去し、より微細量での測定により
ピンポイントな分析を可能にしているのだと思いました。

第二十三回目 6月29日受講科目:修了式

2ヶ月にわたる講義を終え
無事修了証ならびに皆勤賞を頂戴いたしました。

最終日にはこれまで共に受講してきた仲間や
講義いただいた先生方と2ヶ月間の思い出とともに交流を深めました。
修了証を受け取ることで今後のゴム業界に挑んでいく技術者としての
スタートラインにやっと立てたという想いがわいてきました。

受講期間中は業務を調整いただいたり
会場へ向かう前には暖かく送り出していただいたりと
社内の先輩方にご協力いただきました。

また、講義いただいた先生方、
共に受講した仲間にも支えて頂いたことで
最期までやり遂げることができました。

2ヶ月間本当にありがとうございました。


シリーズで続けてまいりました受講記録も#8で終了となります。
今後はまたゴム技術者としてコラム記事を更新いたします。
本コラムを引き続きご覧いただけると幸いです。


宜しくお願い致します。

2022年6月27日月曜日

初級ゴム技術研修会 受講記録#7

   

お世話になっております。中野製作所スタッフです。
5月9日から6月29日より外部機関主催の初級ゴム技術研修会を
受講させて頂いております。
本コラムにて受講記録を掲載させていただきます。
#7では第十九回目~第二十一回目までの講義内容について記述いたします。



第十九回目 6月20日受講科目:加工試験実習3回目

前回行った密閉式混練機とオープンロールでの練りで
製品のどこに違いが出るのか確認を行いました。
また、番外編として樹脂製品の射出成型の方法を見学しました。

ムーニー粘度という原料ゴムの加工性を評価する指標では
ロールで練った方が2ポイント低い数値となりました。
一般にロールの方がせんだん力がかかるため
ムーニー粘度が下がる傾向にあるそうです。
ただ今回はロールは私が指導を受けながら練ったので、
より長い時間練ってしまったためなのかと思っています。

またカーボンブラックの分散性を比較すると
密閉式混練機とオープンロールでの差は小さかったです。
こちらも一般にはオープンロールの方が分散性が高いそうです。
初心者には難しいということが数値でも現れた気がします。


第二十回目 6月22日受講科目:化学分析実習1回目

未知のゴムがあった時、これを定性する方法を実習しました。

ゴムは種類に応じて酸にいれたり燃やしたりした際に特徴が見られます。
例えばNRは熱硝酸に分解しますがフッ素ゴムは分解しません。
また燃焼するとNRは自燃性が見られ特有の臭いがありますが
フッ素ゴムにはそれが見られません。

こういった特性を一つ一つフローチャートのように確認していくと
例え未知のゴムだとしても特定が可能なのだそうです。


第二十一回目 6月24日受講科目:化学分析実習2回目

化学分析の2回目は未知のゴムに使用されている薬剤を
調べる方法について実習しました。

ゴムに使用されている薬剤を調査するには
溶剤の抽出、抽出後残分、
ゴム、カーボン、灰分
と段階に分けて分解し、分解したそれぞれを測定していくことで
少しずつゴムの構成を突き止めるのだそうです。

機械によって得意な試料があり
順を追って手分析を行って検討をたて
詳細を複数の機械を組み合わせ調べると
知りたい情報を導けるのだと学習しました。


以上、引き続き講義は継続いたします。
また次回も記録を記述したいと思います。

宜しくお願い致します。

2022年6月19日日曜日

初級ゴム技術研修会 受講記録#6

  

お世話になっております。中野製作所スタッフです。
5月9日から6月29日より外部機関主催の初級ゴム技術研修会を
受講させて頂いております。
本コラムにて受講記録を掲載させていただきます。
#6では第十六回目~第十八回目までの講義内容について記述いたします。


第十六回目 6月13日受講科目:物性試験実習6回目

低温試験、耐候性試験、電気試験を複数種類のゴム種で行いました。

やはりゴム種ごとに環境の違いで出てくる数値が異なりました。
特にニトリルゴムは油での劣化は少なかったのですが
低温では硬化が進みゴムらしさが失われていました。
使用する環境に応じたゴム種の選定もしくは配合が
重要であることを学びました。

第十七回目 6月15日受講科目:加工試験実習1回目

今回より加工試験の実習が始まりました。
密閉式混練機を用いたゴムの混練り工程を見学しました。

混練作業を進めると狙いの配合量に対し少し量が減少していました。
粉状である薬剤が機械の隙間に入り込みその分減少したとのことでした。
容器に少し残った薬剤や手や機械に付着した薬剤の量なんて
微小なものだと思っていましたが、
大変繊細な作業で驚きました。

第十八回目 6月17日受講科目:加工試験実習2回目
前回より引き続きゴムの混練り工程を行いました。
今回はロール機を用いて実際に練りを行いました。

材料ははじめ硬く、練りを繰り返すことで段々と柔らかくなってきました。
二つのロールで攪拌されるベースポリマーに薬剤を少しずつ加えていきます。
少しずつ入れないと薬剤が入り込まず攪拌が出来ないまま
ロールの下へ落ちてしまいました。
無駄が発生しないためには少しずつ入れないとなりませんが
早く練り上げないとならない現場工程を考えると
大変難しい工程であることを体感しました。

また、ロールに巻き付いたゴムにナイフを入れ
縦横向きを変え再度巻き付ける「切り返し」
という作業も体験しました。
今回柔らかい天然ゴムで作業をしましたが、
切りにくい材料や量が増え重たくなると
難しくなるだろうと想像できました。
本当に職人技だなと実感しました。

以上、引き続き講義は継続いたします。
また次回も記録を記述したいと思います。

宜しくお願い致します。

2022年6月13日月曜日

初級ゴム技術研修会 受講記録#5

 

お世話になっております。中野製作所スタッフです。
5月9日から6月29日より外部機関主催の初級ゴム技術研修会を
受講させて頂いております。
本コラムにて受講記録を掲載させていただきます。
#5では第十三回目~第十五回目までの講義内容について記述いたします。


第十三回目 6月6日受講科目:物性試験実習3回目

今週は前回より引き続き物性試験を行いました。
この日は耐油試験とオゾン劣化試験、老化試験の測定を実施しました。

ゴム種ごとに油やオゾン、熱老化といった環境の違いで劣化の仕方が異なり、
劣化したサンプルで硬度や引張試験を行うとその違いが顕著に現れました。
今回行った試験は環境促進試験でしたが、
これがお客様の使用環境下でも徐々に劣化が起きていると考えると
現象を理解することは大変重要であると思いました。

第十四回目 6月8日受講科目:物性試験実習4回目

十三回目から更に二日間環境負荷を追加した際の物性評価と
圧縮永久ひずみ試験を行いました。

より劣化が促進されたゴム
劣化状態が前回同等のゴム
劣化しないゴム
今回初めて劣化状態が確認されたゴム

以上のパターンが見られました。
これまで問題なかったのにある閾値を超えた瞬間
急激に劣化が見られるといった現象も
ゴムでは起こりうるのだと学びました。

第十五回目 6月10日受講科目:物性試験実習5回目
今回は反発弾性試験、摩耗試験、屈曲試験を行いました。

摩耗試験に関して、ウイリアムス摩耗やアクロン摩耗、DIN摩耗試験といった
様々な種類の摩耗試験機を見せて頂きました。

それぞれの削れ量やゴムへの負荷の入り方が全く異なり、
ただ摩耗を見たいだけでなく、現象や目的にあった試験方法の選定が
必要であると体感しました。


以上、引き続き講義は継続いたします。
また次回も記録を記述したいと思います。

宜しくお願い致します。

2022年6月5日日曜日

初級ゴム技術研修会 受講記録#4


お世話になっております。中野製作所スタッフです。
5月9日から6月29日より外部機関主催の初級ゴム技術研修会を
受講させて頂いております。
本コラムにて受講記録を掲載させていただきます。
#4では第十回目~第十二回目までの講義内容について記述いたします。


第十回目 5月30日受講科目:ゴム・プラスチックの劣化と事故原因調査手法

ゴムの使用環境における劣化因子と、その原因調査方法や機材について
事例を用いながら解説頂きました。

事例はNBRを用いたOリングの裂けについて解説頂きました。
特定した真因は加硫不足によりOリングの強度が不足、
破損につながったという内容でした。
多方面の解析と仮定に対し結果を検証することを繰り返すことが
確実な検証につながるということを学びました。


第十一回目 6月1日受講科目:物性試験実習1回目

今回から少人数班で実際にゴムを体感し学ぶ実習が始まりました。
十一回目では次回以降使用のサンプルを各種材料ゴムの板材から
試験用形状に抜く作業と硬度や厚みの測定を行いました。

試験用形状は対象となるJIS試験の目的に合わせ規格が決まっており
ダンベル形状だけでも大小さまざま、
他にもアングル形といった形状もありました。

ゴムの厚み測定をする際、中央値を代表値とすることを学びました。
中央値は測定した値を大小で並べたとき真ん中となる数字で
ゴムの場合、変形等によるばらつき(外れ値)を除外するために
平均値を取るのでなく、中央値をとる方がデータ精度が上がるのだそうです。
今後社内データをまとめる際も中央値をとるのか平均値をとるのか
考えて進めたいと思います。

第十二回目 6月3日受講科目:物性試験実習2回目
十一回目で用意した試験サンプルを用い、引張・引裂き試験、
油とオゾンの劣化促進試験機投入を行いました。
油とオゾンの確認は十三回目に行います。

NRやEPDM等複数材料で引張・引裂き試験を実施したのですが
多少の誤差はあっても材料毎に同じ傾向が見られることがわかりました。
(シリコーンは引裂きが早く見られる等)
材料の選定を誤ると物性に大きな差が生じ製品へ多大な影響を及ぼすことを
見て体感することができました。


以上、引き続き講義は継続いたします。
また次回も記録を記述したいと思います。

宜しくお願い致します。

2022年5月29日日曜日

初級ゴム技術研修会 受講記録#3


 お世話になっております。中野製作所スタッフです。
5月9日から6月29日より外部機関主催の初級ゴム技術研修会を
受講させて頂いております。
本コラムにて受講記録を掲載させていただきます。
#3では第七回目~第九回目までの講義内容について記述いたします。

 

第七回目 5月23日受講科目:ゴムの基本特性(ゴム弾性など)

ゴムの基本特性にあるゴム弾性をつくるメカニズムについて
ポリマーの動きや架橋現象、ガラス転移温度の
解説を交えながら紹介いただきました。

ゴムは分子単位で鎖で結びつくことで液体であった原料ゴムを
固体のようにつなぎとめているということを理解しました。
またその弾性を有するためにはガラス転移温度が
室温より十分低い必要があるのだと理解しました。

第八回目 5月25日受講科目:ゴム試験法(JIS物性試験、JIS外試験)
ゴムの硬さや引張、老化、浸せきなどについて、
またJIS規定外の物性を測定する方法を紹介いただきました。

JIS規格内の試験を行うことで
数多の他製品と同条件で測定する方法を学びました。
そのためJIS規格は品質管理向きが多く、
実用性評価用には手法のアレンジが必要であることを学びました。
(例えば動的粘弾性試験機等を用いて温度依存性の比較する等)

試験を行う際は目的からぶれないように
事前の計画を重視して行うべきだと感じました。

第九回目 5月27日受講科目:ゴム試験法(化学分析試験、異物解析)
ゴムの組成を分析する方法と機材、
ならびに異物混入時に異物が何か調査する方法を紹介いただきました。

ゴムの化学分析は、ゴム製造に使用された溶剤や加硫促進剤の抽出、
抽出残さなどからポリマーや補強剤の確認を進めます。
抽出した試料をもとにデータバンク内の数値と
照らし合わせる流れなのだそうです。

異物解析も同様でサンプリングした試料を用いて
スペクトルグラフから異物内の成分を確認し
判定するということが分かりました。

講師の方曰く、異物解析の7割は目視確認で決まり、
解析の方向性に影響するとのことでした。
そのことから普段の製品と異物混入時の製品と違いを
判断できることが問題発生時に早期解決への近道だと感じました。


以上、引き続き講義は継続いたします。
また次回も記録を記述したいと思います。

宜しくお願い致します。

2022年5月22日日曜日

初級ゴム技術研修会 受講記録#2

お世話になっております。中野製作所スタッフです。


5月9日から6月29日より外部機関主催の初級ゴム技術研修会を

受講させて頂いております。


本コラムにて受講記録を掲載させていただきます。

#2では第四回目~第六回目までの講義内容について記述いたします。


第四回目 5月16日受講科目:ゴム配合設計(配合設計のたて方)

第二回・第三回の講義内容を踏まえ、
実業務における目的や用途に応じた
ゴム材料の配合設計のたて方について講義いただきました。

配合剤の組み合わせた際、
組み合わせによって特性の現れ方に違い(例:時間変化曲線等)がある
ということが分かりました。
また、その組み合わせ次第で別の特性にも影響を及ぼすため
配合次第でゴムの良さを引き出すことが出来るということを理解しました。

第五回目 5月18日受講科目:金属とゴムの接着(直接接着)

ゴムの接着で多い金属との接着を自動車用タイヤの事例から講義いただきました。

自動車用タイヤはゴム内部にスチール部材が層となっており
ゴムとの接着はスチール部材の真鍮メッキとゴム内の硫黄を反応させ接着します。
講義ではそのメカニズムとこれまでの研究についてお話頂きました。

どの分野においても異素材の接着は長年の研究と試行錯誤を繰り返し
現在の知見に繋がっているということを学習しました。
まだまだ解析しきれていない点も多いとのことで
最新の情報を収集し業務へ役立てられるようにしていきたいです。


第六回目 5月20日受講科目:ゴムの成形加工

ゴムの練り工程で行われる作業について講義いただきました。

私は実は直接練り工程に携わったことがなく、
書籍や口頭でのイメージでしか触れてきませんでした。
今回の講義で少しでも知識を増やせたので
来月の実習でその知識の確認を行いたいと思います。


以上、引き続き講義は継続いたします。
また次回も記録を記述したいと思います。

宜しくお願い致します。


2022年5月15日日曜日

初級ゴム技術研修会 受講記録#1

 お世話になっております。中野製作所スタッフです。


5月9日から6月29日より外部機関主催の初級ゴム技術研修会を

受講させて頂くこととなりました。


本コラムにて受講記録を掲載させていただきます。

#1では第一回目~第三回目までの講義内容について記述いたします。


第一回目 5月9日受講科目:原料ゴム

複数の原子が分子鎖を形成する高分子の特徴について

また、天然ゴムを代表する原料ゴムの特徴について講義いただきました。


各原料ゴムの違いが構造式のどこの影響を受けて発生しているか

ゴム構造式の解説からゴム配合の難しさを理論的に理解できました。


第二回目 5月11日受講科目:配合剤(補強剤、充填剤)

ゴムの代表的な配合剤であるカーボンブラックならびに

シリカについて講義いただきました。


配合剤であるカーボンブラックやシリカも

工業製品としての製品毎の違いや成分のばらつきが存在し

配合後の特性に違いが出ることを理解しました。

混練り時間により電気抵抗が上がるという点より

配合の難しさを感じました。

これは練りが長くなるにつれカーボンの分散が進むため発生するとのことでした。


第三回目 5月13日受講科目:配合剤(有機薬品、その他)

様々な機能を付与するため配合に追加する薬剤について講義いただきました。

加硫を促進するもの、加硫を遅くし焼けを防ぐもの、
様々な特性を付与するもの、
とりあえず配合すれば理論値通りの数値が出るわけでなく
組み合わせによって効果が変動、
狙いの効果以外に背反も考えなければならないという点に
配合の難しさと、各社のノウハウがそこに生まれるのだと感じました。


以上、引き続き講義は継続いたします。
また次回も記録を記述したいと思います。

宜しくお願い致します。

2022年4月18日月曜日

中野製作所工場見学!! (動画あり)

 

お世話になっております。中野製作所スタッフです。


よくお客様とお話をしていると目的は様々ですが

「工場内を見学したい」

とご希望いただくことがございます。


そこでヴァーチャル工場見学・・・とまではなりませんが

地域の子供たちが工場見学へ来られた際

葛飾区に製作いただいた動画をUPいたします。


ゴムの製造設備が稼働している状況や

実際の現場や社員の雰囲気を

この動画でご覧いただけると幸いです。



動画をご覧になり弊社へご興味ご関心を頂いた方や

その他既存ゴム製品のトラブルやゴムを利用した新規開発案件など、

お問い合わせはこちらまでお気軽に宜しくお願い致します。

2021年10月18日月曜日

会社から見えるのは・・・

 お世話になっております。中野製作所スタッフです。


弊社は東京都葛飾区の住宅街の中に本社を構えています。

高い建物は周囲になく子供たちの声が響く中、日々業務に勤しんでおります。


そんな環境に囲まれた中野製作所には、退社した際に必ず見える風景があります。



スカイツリーです。



毎日、毎晩見ていると季節によって見え方が変わっていることに気が付きます。

今はもう秋となり日が落ちる時間が早くなりました。

ライトアップを見ると少しだけホッとした気持ちになります。



2021年8月31日火曜日

中野製作所のオリジナルキャラクター紹介します!

弊社はゴムをより身近に感じてほしいという想いで生まれたオリジナルキャラクターが何人もいます。

ホームページやパンフレットに時々現れるのでよかったら探してみてください!


キャラクターNo.1
ニップ君
中野製作所のゴムローラー技術のキャラクター
相手を柔らかい身体を活かして包み込み
時に反発して後押ししてくれる


キャラクターNo.2
ミューちゃん
中野製作所のゴムローラー技術のキャラクター
どんなに濡れた路面でも滑らない
しっかりと地に足着いた考えを持っている



キャラクターNo.3
ろっくん
ゴムと樹脂を化学結合する技術「Radicalock」のキャラクター
本来くっつかない相手を結びつける愛に溢れているのですが
実は隠れた一面が・・・


キャラクターNo.4
ぶらっくろっくん
ろっくんの別の姿
何でもくっつけようとするので
くっつかなくても良いところまでくっつけてしまう困ったキャラクター


キャラクターNo.5
べーる君
特殊配合のゴム被膜を化学結合する技術「Radicalock VB Latex」のキャラクター
ソフトテニスが好き
得意技はドライブショット


今後も色んなキャラクターが増えていく予定なのでお楽しみに!




より詳しい情報は弊社ホームページをご覧ください。

既存ゴム製品のトラブルやゴムを利用した新規開発案件など、ゴム製品に関してのお問い合わせはこちらから宜しくお願い致します。