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2022年8月28日日曜日

製造機械の高齢化に向き合う方法

 お世話になっております。

中野製作所スタッフです。


弊社の製造現場にある機械(プレス機や研磨機等)は
昭和60年代や更に前に作られた機械もあり、
2022年現在、現役で稼働しております。




ゴム成形では手動でプレスの仕方を変化させることで
ゴム材料に合わせたゴムの流動やエアーの抜き具合を
調整することができます。
同じ材料でもその時々で異なるゴムに合わせるには
常に同じプログラムで動く機械より
手動で合わせる方が良い場合もあります。



こうした機械を大切に使い続けることもSDGsの一つかも知れません。

ただし古い機械のため当然故障が起こる頻度が多く、
毎日の動作チェック、油圧の確認・・・
日頃のメンテナンスの重要性が極めて高いことを体感する日々です。

また、通常稼働中の違和感、ちょっとした変化にも
注意を向ける必要があります。
熟練度が高いほど、
この違いを敏感に捉えるスキルが高いように思います。

新しい設備を導入するだけでなく
今ある設備を最大限大切に使う、
良し悪しを理解した上で
上手に付き合っていきたいと思います。


以上、宜しくお願い致します。


2021年12月15日水曜日

ゴムローラーその精密さを担う丁寧なものづくり

お世話になっております。中野製作所スタッフです。


弊社の製品にはATMや券売機など紙を送るゴムローラーが多くあります。

紙を送るゴムローラーは寸法が狙い通りに出ていることで

狙いの送り精度で搬送することができます。


ゴムは生モノです。

成形が終わった直後や温度湿度の環境の違い、

そういった外的要因によって寸法に違いが出てしまいます。

例えば同じやり方でも朝と昼とでは寸法が異なってしまうのです。


弊社ではNC研磨機やその他の研磨機で作業する作業者自らが逐次確認を取り、

常に寸法が正しい範囲に収まっている状態を保っています。


ゴムを常に触っている作業者だからこそ確認を疎かにせず

精密な寸法に収まったゴムローラーの提供を実現しております。


ゴムについて、ゴムの活用に悩まれている企業のご担当者様は

お気軽に弊社HPのお問い合わせへご連絡ください。

2021年8月31日火曜日

ゴム製品ができるまで

 ゴムが材料の段階から、お客様の手に届く製品の状態になるまでの流れをご紹介します。(弊社ゴムローラー製造工程の場合)


①配合

製品に要求されるスペックに合わせ、ポリマーの選定や各種配合剤の配合設計を行います。



②混練り

ベースとなるポリマーに各種配合剤を均一に分散するよう練り込みます。

また、正しく練り込まれているかをキュラストメーターにて確認します。



③成形

混練りされた材料を、成型機にセットされた金型にインサートし、熱と圧力をかけ、加硫(架橋)反応により成形します。



④研磨

成形されたゴム物性や要求スペックを再現するため、適正な条件を見つけ表面の研磨を行います。



⑤(組立)

形状や要求スペックを満たす組立方法を選択し、組立を行います。(要求スペックや形状により、軸などに直接焼付を行います)



⑥検査

製品の形状や精度などにより適正な測定機器を選定し実施します。



弊社のゴムは樹脂製品に多い射出成形ではなく、一回一回、金型でプレスを行い成形します。

そのため時間はかかってしまいますが、熱と圧力と想いを込めることで高い物性を実現することができます。



より詳しい情報は弊社ホームページをご覧ください。

既存ゴム製品のトラブルやゴムを利用した新規開発案件など、ゴム製品に関してのお問い合わせはこちらから宜しくお願い致します。