2022年6月19日日曜日

初級ゴム技術研修会 受講記録#6

  

お世話になっております。中野製作所スタッフです。
5月9日から6月29日より外部機関主催の初級ゴム技術研修会を
受講させて頂いております。
本コラムにて受講記録を掲載させていただきます。
#6では第十六回目~第十八回目までの講義内容について記述いたします。


第十六回目 6月13日受講科目:物性試験実習6回目

低温試験、耐候性試験、電気試験を複数種類のゴム種で行いました。

やはりゴム種ごとに環境の違いで出てくる数値が異なりました。
特にニトリルゴムは油での劣化は少なかったのですが
低温では硬化が進みゴムらしさが失われていました。
使用する環境に応じたゴム種の選定もしくは配合が
重要であることを学びました。

第十七回目 6月15日受講科目:加工試験実習1回目

今回より加工試験の実習が始まりました。
密閉式混練機を用いたゴムの混練り工程を見学しました。

混練作業を進めると狙いの配合量に対し少し量が減少していました。
粉状である薬剤が機械の隙間に入り込みその分減少したとのことでした。
容器に少し残った薬剤や手や機械に付着した薬剤の量なんて
微小なものだと思っていましたが、
大変繊細な作業で驚きました。

第十八回目 6月17日受講科目:加工試験実習2回目
前回より引き続きゴムの混練り工程を行いました。
今回はロール機を用いて実際に練りを行いました。

材料ははじめ硬く、練りを繰り返すことで段々と柔らかくなってきました。
二つのロールで攪拌されるベースポリマーに薬剤を少しずつ加えていきます。
少しずつ入れないと薬剤が入り込まず攪拌が出来ないまま
ロールの下へ落ちてしまいました。
無駄が発生しないためには少しずつ入れないとなりませんが
早く練り上げないとならない現場工程を考えると
大変難しい工程であることを体感しました。

また、ロールに巻き付いたゴムにナイフを入れ
縦横向きを変え再度巻き付ける「切り返し」
という作業も体験しました。
今回柔らかい天然ゴムで作業をしましたが、
切りにくい材料や量が増え重たくなると
難しくなるだろうと想像できました。
本当に職人技だなと実感しました。

以上、引き続き講義は継続いたします。
また次回も記録を記述したいと思います。

宜しくお願い致します。