2022年6月27日月曜日

初級ゴム技術研修会 受講記録#7

   

お世話になっております。中野製作所スタッフです。
5月9日から6月29日より外部機関主催の初級ゴム技術研修会を
受講させて頂いております。
本コラムにて受講記録を掲載させていただきます。
#7では第十九回目~第二十一回目までの講義内容について記述いたします。



第十九回目 6月20日受講科目:加工試験実習3回目

前回行った密閉式混練機とオープンロールでの練りで
製品のどこに違いが出るのか確認を行いました。
また、番外編として樹脂製品の射出成型の方法を見学しました。

ムーニー粘度という原料ゴムの加工性を評価する指標では
ロールで練った方が2ポイント低い数値となりました。
一般にロールの方がせんだん力がかかるため
ムーニー粘度が下がる傾向にあるそうです。
ただ今回はロールは私が指導を受けながら練ったので、
より長い時間練ってしまったためなのかと思っています。

またカーボンブラックの分散性を比較すると
密閉式混練機とオープンロールでの差は小さかったです。
こちらも一般にはオープンロールの方が分散性が高いそうです。
初心者には難しいということが数値でも現れた気がします。


第二十回目 6月22日受講科目:化学分析実習1回目

未知のゴムがあった時、これを定性する方法を実習しました。

ゴムは種類に応じて酸にいれたり燃やしたりした際に特徴が見られます。
例えばNRは熱硝酸に分解しますがフッ素ゴムは分解しません。
また燃焼するとNRは自燃性が見られ特有の臭いがありますが
フッ素ゴムにはそれが見られません。

こういった特性を一つ一つフローチャートのように確認していくと
例え未知のゴムだとしても特定が可能なのだそうです。


第二十一回目 6月24日受講科目:化学分析実習2回目

化学分析の2回目は未知のゴムに使用されている薬剤を
調べる方法について実習しました。

ゴムに使用されている薬剤を調査するには
溶剤の抽出、抽出後残分、
ゴム、カーボン、灰分
と段階に分けて分解し、分解したそれぞれを測定していくことで
少しずつゴムの構成を突き止めるのだそうです。

機械によって得意な試料があり
順を追って手分析を行って検討をたて
詳細を複数の機械を組み合わせ調べると
知りたい情報を導けるのだと学習しました。


以上、引き続き講義は継続いたします。
また次回も記録を記述したいと思います。

宜しくお願い致します。